【トロンボーン4重奏】エリック・イン・ザ・ボックスⅡ E.サティ作曲/廣瀬大悟編曲

作曲:E.サティ(Éric Alfred Leslie Satie)
編曲:廣瀬大悟(Daigo Hirose)

【トロンボーンクァルテット・クラール】- Trombone Quartet KLAR
2005年の「第1回トロンボーンクァルテットコンクール・イン・ジパング」での優勝を皮切りに活動を開始。メンバーは今込治(上野学園大学非常勤講師)、上田智美(東京室内管弦楽団)、廣瀬大悟(小松市立高校芸術コース非常勤講師)、黒金寛行(NHK交響楽団)で構成されている。

定価:¥3,300(税込)

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【楽曲について】
エリック・サティ(1866-1925)は、フランス北西部ノルマンディ地方の港町オンフルールにて、海運業を営んでいた父アルフレッドと、スコットランド人である母ジェーンの間に生まれる(変わり者の性格は叔父譲りとされる)。8歳のときに教会のオルガニストに音楽の手ほどきを受ける。13歳でパリ音楽院に入学するも馴染めず、読書にふける毎日。20歳を過ぎるころから、モンマルトルのカフェやキャバレーでピアノを弾いて生計を立てた。初期のピアノ作品「ジムノペディ」「サラバンド」等は、ドビュッシーやラヴェルに大きな影響をあたえた。30代の半ばごろにはその名が知られるようになり、ことに若い人々の間で熱狂的な支持を受けた。39歳で「スコラ・カントルム」に学生として入学し、3年のあいだ研鑽を積む。
サティのユニークな存在は詩人ジャン・コクトーの知るところとなり、二人の出会いはスキャンダラスな上演となったバレエ「パラード」へと結実した。
サティはしばしば「20世紀アートの預言者」と評される。拍子記号・小節線を排した自由な記譜法や中世の教会旋法の利用、また「必要以上に主張せず、ただそこにあるだけの音楽」として<家具の音楽>を主張するなど、時代を先取りした要素を含んだ作品を書いた。

この曲集は以下の2曲より成る。
◎定期船のラグタイム … サティのオーケストラ曲の代表作である「パラード」からの1曲。
◎金の粉 … ワルツ調で歌われる、シャンソン風の美しいピアノ曲。


【編曲者について】
廣瀬大悟 – Daigo Hirose
富山県滑川市出身。洗足学園魚津短期大学を経て、2001年東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。2006年から富山を活動の拠点とし、独自のプロデュース理念に基づいたステージを制作・発信し続けている。近年の主な公演に「ハナヌスビトの告白」(2014)「脳内焙煎の男」(2015)、「ぶらっく・えぷろん奇譚」(2016)など。トロンボーンクァルテット・クラールのメンバーとして全国6都市で公演を行うほか、Brass Collection、滑川トロンボーントリオなどのローカルユニットでの活動も積極的に行っている。その他、FMとやま「レクサス富山 AMAZING CLASSIC」パーソナリティ、富山市民プラザ主催「クラシック“逆引き”音楽事典」講師、同「音符のおしゃべり」プロデューサー、「クラシックの雫 富山の若き演奏家たちによる室内楽コンサートシリーズ」総合副プロデューサーなど、演奏以外にも活動のフィールドを拡げている。
いっぽうで、トロンボーンアンサンブルを中心とした、管楽室内楽のための編曲を大学在学中より手がけてきた。ジャパン・エックスオー・トロンボーン・クァルテットへの編作提供のほか、洗足学園音楽大学トロンボーン会、山梨トロンボーン倶楽部、仙台トロンボーンフェスティバル、宮村和宏(オーボエ奏者)、ゆめはっと・ジュニア・ウィンド・オーケストラなど、多くの個人・団体から委嘱を受けている。
石川県小松市立高等学校芸術コース非常勤講師。(一社)富山県芸術文化協会平成27年度奨励賞受賞。

2019年1月29日